私は、今日5年ぶりにピアノのレッスンを受けた。
決して、練習は十分ではなかったので、先生に失礼かなと思い「コロナ過なので、レッスンをお休みします。」と、何度も言いたくなった。
でも、何といっても5年ぶりである。今日を逃すと、もうピアノを続けられなくなるだろう・・・そう思った。
思い切って、電車に乗る。
松戸から、祖師ヶ谷大蔵までの間、一度も乗り換えなしで一本で座って行くことが出来た。
これは、追い風だ!と思った。きっと、神様が「好きなことをやりなさい。」と、そっと背中を押してくれている。そんな気分だった。
ピアノ教室の近くまで来て驚いたのが、曲がり角に大きなマンションが建っていたことだ。5年という月日の長さに驚く!危うく間違えそうになった。
無事、到着して「先生!お久しぶりです。」と挨拶すると、「おう!」と元気な声。やっと、帰って来たような気持ちになり、ホッとした。
5年の間の色んな話に花が咲き、いよいよレッスン。
さすがに、ピアノは酷いものだった。ブランクがそのまま音になって表れていたように思った。でも、先生は怒らず、静かにピアノの音を聴き、的確なアドバイスをいくつも下さった。
やはり、来てよかった。と心の底から思った。
次回のレッスンの予約を取って、気持ちも軽やかに帰路についた。